もめない遺産分割のヒント

遺産分割協議における交渉の特性

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遺産分割協議における交渉の特性ですが、一般的なビジネスの交渉とかなり違いがあります。話の内容がとてもデリケートですし、固定した遺産というパイをどう切り分けるのかという事なので、代替案のレパートリーが極端にすくなくなってしまいます。つまり、『自分の要求が通らないなら、この件から引き上げさせてもらいます。』ということ出来きません。合意にいたるまでご自身で話し合いを続けなくては行けませんので、心理的負担が大きいのも特徴の一つです。

 

遺産分割協議成功の為の準備とヒント

では、遺産分割協議を成功させる為にはどんな準備をして、どんなことに気を付けれは良いのでしょうか?

 

@法律上のルールの把握

ご自身が、現在法律的にどのような立場にいるのか、どんな権利や義務があるのかを理解しておかないと、正確な判断ができないことがあります。後から、『もしこの条文を知っていたら簡単に印鑑なんて押さなかったのになぁ・・・』ということにもなりかねません。例えば、前妻の長女が後妻の長男から、あなたには父の相続分がないから、この遺産分割協議書に署名捺印して欲しいと言われたらどうでしょうか?法律上は前妻の長女にも相続権があります。それを知り、遺産分割協議書の内容を確認した上で、すべての財産を後妻の長男が相続するのを認めるのか、又は法定相続分通り自身の相続分をもらうのかなどの判断をすべきだと思います。

 

また、ご自身が法律について正確に知っていると相手方が認識すれば、上記のような理不尽な要求をけん制する効果もあります。法律を知っているという事はご自身を守る最大の盾になります。そして、気持ちに余裕が生まれます。

 

A相続財産の範囲の特定

相続が発生するとまずすることは、相続人の調査と相続財産の特定です。相続財産はプラスの財産だけではなく、マイナスの財産(借金)を調査します。借金が多い場合には相続の放棄をすることになります。遺産分割に話を戻すと、なぜ財産の特定が必要なのか?それは、もし財産調査に漏れがあり、遺産分割協議書に記載漏れがあると、後日判明した財産についてもう一度話し合いをする必要があるからです。また、その財産にそんな価値があるなら合意しなかった、など蒸し返しの可能性が残りってしまいます。遺産分割協議の前にいっかりと財産を調査する必要があります。

 

B客観的・理性的な話合い

相続において客観的な資料はとても重要です。財産目録もそうですが、遺産分割協議でそれ以上に大切なのが支出の明細です。被相続人(故人)の為に『いつ・だれが・なぜ・いくら』支出したのかを客観的な資料で提示することで、あらぬ疑いをかけた相手方も納得しやすくなります。逆に、資料がないといくら立て替え払いをしたといっても、または被相続人の為にその口座から支出したといっても容易には理解してもらえず、感情的な対立に発展します可能性があります。客観的な資料があると理性的な話合いができます。
また、すぐに感情的になって、どなり散らすような相続人がいる場合には@喫茶店など他人の目がある場所で話し合いをする、A第三者に立会を依頼するなどの工夫うが必要です。

 

C相手方の相続人の属性を知ってく

遺産分割協議において、相手方(相続人)がそんな性格なのかを知っておく必要があります。兄弟姉妹でしたら性格は分かっているケースが多いですが、相続人が配偶者の兄弟姉妹のケースで、かつ遠方に住んでいる為冠婚葬祭でもほとんど話したことが無い場合には必要なステップになります。すぐに感情的になる人なのか、理性的な話合いが出来る人なのか、信頼できる人柄か、受容的な態度か拒絶的な態度なのかチェックするポイントは様々です。
また、事態を取りまとめてくれるキーパーソンがいるかを把握しておくことも大切です。

 

D『相手も正当な権利を持つ相続人である。』という認識を常に持つ。

相手も正当な権利を持つ相続人であるという認識が無いと、それが態度に出てしまうことがあります。相手方は、自身が軽んじられていると感じると協議内容になかなか同意して印鑑を押してくれません。『お兄さん夫婦は何もしてくれなかったし、財産も少ない方、全部財産は私がもらって当然だ』このような感情はとても理解できるのですが、相手も正当な権利者だという姿勢を忘れてしまうと相手方も意固地になってしまうので、十分注意し配慮する必要があります。

 

E遺産分割協議における説得術

通常のビジネスだと『功利的説得⇒理論的説得⇒感情的説得』の順に説得のステップを踏みます。ところが遺産分割協議においてはこのステップが逆になります。
まず感情的に説得してから、理論的な説得を試みます。それでもだめな場合には功利的な説得を行います。

 

F相続人の配偶者は遺産分割協議に参加させない。

相続に関係のない第三者が相続に口を出してくると、当然もめますし、話がまとまりません。特に、その配偶者の家系の相続でもめた経験がある方は口を出してくる傾向があるので注意が必要です。

 

G相手方の利益を考慮することは、自分の利益にもつながる
感情的な対立関係にある相手方の利益を考慮することは抵抗があると思います。しかし、早期に合意に達して得る自分の利益は、得られる利益の中で最大であるケースは多いように思います。例えば、相続開始から10か月以内に遺産分割が決定しない場合には、小規模宅地の特例・配偶者の税額軽減の特例・物納なの税制上の特例がつかえないことがあります。

 

まとめ

@法律上のルールの把握
A相続財産の範囲の特定
B冷静・客観的・理論的・理性的な話合い + 雰囲気作り
C相手方の属性を知る
D相手方も正当な権利を持つ法定相続人だと認識する
E遺産分割における説得術
  感情的説得>理論的説得術>功利的説得術
F相続人の配偶者は遺産分割協議に参加させない。
G相手方の利益を考慮することは、自分の利益にもつながる

 

 

 

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